スタッフブログ
2019.06.27
こんにちは!桂坂どうぶつ病院 スタッフ長尾です!
前回に引き続き、ワンちゃんネコちゃんに診察を受け入れてもらうために
飼い主さんができることについてお話しさせていただきます!
今回は苦手なことに対していいイメージをつけるための方法について考えていきましょう。
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前回お話ししましたように、診察が苦手になる原因はさまざまに考えられます。
①.身体に触られること
②.知らない人に体を触られること
③.高い台の上にのること
④.道中で車に乗ること
⑤.知らない人・犬に会うこと
⑥.痛み
こういったことに対してどのように良いイメージをつけていくのか
➀の中で「口に触られること」に焦点を当てて、具体的な方法をお話ししていきます!
診察では口内をみるためにお口に触ります。
また、歯の健康を保つために「歯みがき」をしていくうえで口に触ることは避けては通れません。
1つめの方法は指で輪っかを作り口を突っ込ませる方法です(ネコちゃんは難しいかも…)。
こちらの方法では口を囲う動作に対して、良いイメージを持たせる事ができます。
手順としては
1.片方の指でOをつくり、反対側の指でフードやおやつをつまみます。
2.ワンちゃんネコちゃんの前に輪っかをだして、人の側からフードやおやつを摘まんだ指を輪っかの中に突き出します。
3.ワンちゃんネコちゃんが指に近づいてきたら、ゆっくり輪っかの中に口を入れるよう誘導します。
(輪っかの作り方によって圧迫感も違いますので、工夫をして負担にならないところから行いましょう。)
4.口が輪っかに入ったらフードやおやつを与えます。
(輪っかを怖がる場合は、少しでも輪っかに近づいたらご褒美を与えるようにし、徐々に中に入れられるように練習しましょう。)
5.口を躊躇なく入れれるようになってきたら、フードやおやつを与える際に輪っかを作っている指を動かして唇をめくったり、口の中に指を入れます。
下の写真は私の飼っているチワワでの練習風景です。
焦らず少しずつ、今できる事を見極めて行うことが大切です。
2つ目は人の手の平の上に顎を乗せさせる方法です。
手順としては、
1.手の平の上にフードやおやつ等その子の好きな食べ物を置きます。
2.ワンちゃんネコちゃんに自ら取って食べさせます。
(この時に無理にワンちゃんネコちゃんのほうに手を近づけると、威圧感を与えてしまうため、
自ら取りにこさせる方が良いです。)
3.スムーズに手のひらから取ってくれるようになってきたらフードやおやつを食べる際に少し指で口元に触ってみます。
(食べ物を乗せている手の方の指で触ると、自然に触ることができます。)
4.唇をめくっても特に嫌がるそぶりを見せなくなってきたら、誘導のためにフードやおやつを使うのではなく、
触らせてくれたご褒美としてフードやおやつを後から与えるようにしても良いです。
どちらの方法にしても、こちらから触るというより
向こうから触られにくるというようにしむけることが重要になります。
今回お話しした方法に限らず、
「触られる=怖い」ではなく「触られる=良いことがある」というように
さまざまなことに対して、良いイメージをつけてあげられるように工夫してみましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
次回は病院でできることについてお話ししたいと思います。
長くなりましたが、次回もまたよろしくお願いします!